私どもの会社は、戦前から植林~丸太生産の林業を営み、昭和36年から製材業を始め、地元産の杉、桧の柱材、梁材、桁材を生産してきました。また、昭和47年には建築業に進出し、今に至ります。
木の家と言われている多くの家がありますが、どこの国の木とも不明で、地球の裏側から運ばれるものもあります。そのような木が、高温多湿の日本の気候に適合し、長持ちするのか、また虫に弱くないのかとの心配があります。
一方、三重で育った地元産の木は、三重の気候や風土と相性が良く、違った風土で育った木に比べると、強くて長持ちします。そうしたことから、私どもは木を知りつくしたノウハウを活かし、この地で育ち製造され、6ヶ月以上自然乾燥した木材を使用しています。
良質の木材でも、使い方次第では家を弱らせる原因になってしまいます。当社の職人たちは、これまで培ってきた知識や、木それぞれが持つ長所やクセを見抜き、家の中で最も適した箇所に木材を使っています。木を見分け、家づくりに適した使い方をすることで、強く長持ちする家をつくっています。
また、リフォーム工事においても、木の構造や働き、クセを熟知しているため、無駄なく的確にリフォームさせていただいております。
私どもがつくる家の構造材は、自然乾燥にこだわった100%「三重の木」の認証材です。三重で育った木は、強度があり丈夫なうえ、自然の木の香りがいつまでも続くので、安らげる空間で快適な時間をお過ごしいただけます。また、輸入木材などに比べると、輸送で発生するCO2を大幅にカットし、温暖化防止に貢献しています。
ただ、自然乾燥とは、丸太から製品にしてからの乾燥期間に、木みずからハジいて(割れて)乾こうとします。それは内部から乾こうとする自然現象です。ですから割れが起こった製品は見た目には不良品かと思われますが、逆に強度が増しています。安全性も強さも変わりません。人口乾燥木材が流通の主流ですが、木の自然な香りが消され、調湿機能が落ちるとの見方もあるため、私どもは自然乾燥材にこだわり使用しています。